【中2英語指導案・不定詞】頑張る中学生を応援します!名詞的用法の授業

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こんにちは、頑張るみなさんを応援する育伸開発です。今回は便利な無料ダウンロードプリントを用意しまして、中2で学習する不定詞の名詞的用法の模擬授業を行います。

夏休み明けの定期テストは動名詞と不定詞の名詞的用法あたりまでがテスト範囲でしょうか。それに向けて基礎を理解して固められるよう、また、いくつか重要な例文を覚えられるようになっています。

定期テストに向けて頑張りたい方、是非このページでたくさん力をつけて行ってください。また、生徒や子供に不定詞を教える先生や保護者の方にとっても参考になる部分があると思います。

私が紹介した授業で生徒たちや子供さんが力をつけてくれれば、これまた嬉しいですね。是非ご参考下さい。

不定詞の副詞的用法については「【中2英語】頑張る生徒に受けて欲しい「不定詞・副詞的用法」の授業」をご覧下さい。
不定詞の形容詞的用法については「【中2英語】わかりやすい授業はこれ!不定詞・形容詞的用法編」をご覧下さい。

不定詞の名詞的用法を身に付ける上でのポイント

  • 動詞の左側に to を付けて、形が to + 動詞の原形となる
  • その時の訳は「~すること」となる
  • 一般動詞の後の目的語の位置に来ている不定詞は名詞的用法になる
  • もしくは主語の位置に来ている不定詞は名詞的用法になる
  • 主語の位置に来る不定詞の名詞的用法の英文は「~することは(人にとって)形容詞だ」と訳すのが基本
  • そんな英文を作る時は「to ~ is 形容詞 (for 人)」の形にする
  • パターンとしては少ないが「主語 is to ~ / 主語は~することです」とbe動詞の後に不定詞が来ることがある

これらの内容を今回の授業で押さえていきましょう。では早速模擬授業を始めます。

不定詞の基本を紹介

先生:気を付け、礼!お願いします。今日はね、不定詞の名詞的用法について学習するよ。この不定詞というのは、動詞の左側に to をつけて名詞と同じ働きにさせたものなんだ。具体的には・・・

【不定詞の名詞的用法】
 to + 動詞の原形
 ~すること

先生:to + 動詞の原形を作って、その時、~すること、と訳すものだよ。先日やった動名詞と同じ訳が来ているんだけど、それと基本的に同じ使い方をするよ。そんな名詞的用法をこれから勉強していこう。今日は使い方を理解して、その後いくつか英語の文を作れるようにしていくのだけど、それが目標だ。

先生:ちなみにね、実はこの不定詞っていうのは、形だけ見ても用法が定まらなくて、他にも形容詞的用法と副詞的用法があるんだ。でも今はまだそれを教えていないから、あんまりそのことは気にしなくていいよ。では具体的なものを見ていこう。

run

先生:これは動詞だね。どういう意味?

生徒:走る

先生:その通りだ。これを不定詞に変えてみよう。その時、動詞の左側に何が付けばよいかな?

生徒:to

先生:いいね。そうすると run が to run になるよ。では to run ってどういう意味になる?

生徒:走ること

先生:すばらしい!こうして動詞が不定詞になったんだ。今日は、不定詞は全部名詞的用法だとするよ。そして不定詞の名詞的用法は、文の中で名詞が来なければいけない場所で登場するんだ。具体的な例文は後で出てくるからね。では次だけど…

study English

先生:これ訳して。

生徒:英語を勉強する

先生:いいね。で、この study English なんだけど、これを不定詞の固まりに変形するとどうなる?

生徒:to study English

先生:そうだ、動詞の左側に to を付けるのだった。では訳して。

生徒:英語を勉強すること

先生:いいね、正解!こういうのが不定詞を使った表現なんだ。じゃぁ逆に日本語を言うから、不定詞の名詞的用法の表現に直してね。食べること。

生徒:to eat

先生:正解。サッカーをすること。

生徒:to play soccer

先生:正解。英語を話すこと

生徒:to speak English

先生:正解。みんな優秀だね。では、朝食を食べること

生徒:to eat breakfast

先生:正解。次、公園の中で走ること

生徒:to run in the park

先生:素晴らしい、正解だ。みんな不定詞を使った表現を英語で作ることができるね。ナイスだ!実は動名詞と同じ使い方になるから、形だけ to + 動詞の原形にして言い換える感覚でいいよ。

*ここまででプリントの1番から5番までが出来るようになりました。生徒のみなさんは日本語を英語に直せるよう練習しましょう。講師の方は必要に応じて生徒に練習させる時間を取りましょう。プリントのダウンロードはページ下部で出来るようになっています。



目的語の位置に来るパターンを紹介

先生:そうしたら次の内容に移るよ。ここからは具体的な英文を見ていこう。その時に必要な知識があって、それは一般動詞の後の目的語の位置には名詞か名詞の働きをする言葉しか来ることができないというものだ。主語の位置に来る言葉も名詞か名詞の働きをする言葉が来ることになっているよ。そうすると…

I like soccer.

先生:こう書いたんだけど、この文の目的語ってどれ?

生徒:soccer

先生:いいね、正解。で、このsoccerなんだけど、品詞は何?

生徒:名詞

先生:いいね、その通りだ。サッカーというスポーツの種目を表す言葉で、これは名詞だね。このように、一般動詞の後の目的語の位置には名詞か名詞の働きをする言葉が来なければいけないんだ。これは英文を作るときのルールだよ。そうしたら、soccerの左側に…

I like play soccer.

先生:play を入れて書きました。そうすると今、目的語が play soccer に変わったね。あれ…?目的語の位置にplayという動詞が来てしまったね。これはルール違反だ。ということは、これを名詞の働きをする言葉に変えなければいけないんだ。じゃぁどう変えればいい?

生徒:to play soccer

先生:いいじゃない。ということで

I like to play soccer.

先生:こう正しい英文になったよ。意味はね、前から訳すと、「私は 好みます サッカーをすること」となるんだ。日本語の語順が変だね。意訳してみて。

生徒:私はサッカーをすることが好きです(私はサッカーをすることを好みます)。

先生:その通り、よく出来ました。このように、一般動詞の後の目的語の位置に来ている不定詞は名詞的用法になって、「~すること」と訳すよ。そして…

like to ~ / ~することが好き(~することを好む)

先生:「~することが好き」とあったら like to ~の形にしよう。もう1つ同じパターンで例を出そう。

We started breakfast.

先生:こう書いたんだけど、訳して。

生徒:私は朝食を始めました。

先生:いいね、その通りだ。で、ここの目的語の位置に来てるbreakfastの品詞名は何?

生徒:名詞

先生:さすが、正解。そうしたら、その部分を書き換えて…

We started study English.

先生:こうしたよ。そうするとルール違反になるね。では、何を何に直せばいい?

生徒:study を to study に直す

先生:素晴らしい~!これで目的語の位置に正しく名詞の働きをする言葉が来るようになったね。では…

We started to study English.

先生:これを訳して。

生徒:私たちは英語を勉強することを始めた。

先生:ナーイス、正解。ちなみにここで使われている start という動詞なんだけど、「start to ~」の形が来ているね。その場合は「~し始める」と意訳してもいいよ。私たちは英語を勉強し始めた、となるんだ。逆に言うとね、「~し始める」という表現があったら「start to ~」の形を持ってくること。そして start の代わりに begin という動詞を使ってもいいよ。

start(begin) to ~ / ~し始める(~することを始める)

先生:そうしたら次に行くよ。今度は want という一般動詞を使った文を扱っていこう。2つ例文を出すから、日本語訳がどうなるか考えておいてね。

They want a new car.
She wants to eat breakfast.

先生:では確認していこう。1番上の文を訳してみて。

生徒:彼らは新しい車を欲しい。

先生:そのとおり。want は欲しいという意味を持っているね。では次にいこう。真ん中の文は、欲しいという訳を当てはめると変になってしまうね。そういう場合は「~したい」と訳そう。では She wants …の文を日本語に訳してみて。

生徒:彼女は朝食を食べることをしたい。

先生:いいね、よく訳せました。実は want の基本の意味は、「欲している」なんだ。だから She wants …の文を左から順番に訳していくと、「彼女は 欲している 朝食を食べることを」となるんだよ。でも「欲している」なんていう日本語は普通使わないよね。だから、食べることをしたい、つまり「食べたい」と訳していいんだ。

先生:このように見てみてとわかったと思うけど、want to ~ の形が来ているときは「~したい」、want の後に名詞か名詞の固まりが来ているときは「(名詞を)欲しい」と訳すよ。ここまで質問ある?

生徒:ありません

先生:では次の例文を出すよ。

I want to be an English teacher.

先生:この例文の日本語訳がどうなるかを考えてみよう。ちなみに、an English teacher ってどういう意味?

生徒:(一人の)英語の先生

先生:いいね、正解。そうすると、ここでのポイントは want to の後に be が来ているということだ。この場合の be は become と同じ意味になるよ。そうすると確認だけど、become ってどういう意味だった?

生徒:~になる

先生:その通りだ。そうすると want to be ~ でどういう意味になる?

生徒:~になりたい

先生:いいね。そんな意味だ。じゃぁ I want …の文全体を訳して。

生徒:私は英語の先生になりたいです。

先生:素晴らしい!正しく訳せました。このように、want to beの形が来たら「~になりたい」という意味だよ。ここまでわかったかな?

生徒:わかりました。

*ここまでで6番から14番までの内容を扱いました。切りが良くなったので、6番から14番まで日本語→英語になおせるように練習しましょう。直せるようになったら次の授業内容に進みましょう。



主語に来るパターン

先生:ではね、つづいて不定詞が主語の位置に来るパターンを学習するよ。具体的には…

English is important.

先生:こういう文を書いてみた。これを後で不定詞を使った文に変えていくよ。ちなみに important は形容詞で「重要だ、大切だ」という意味だよ。

先生:では確認からしていこう。この文の主語はどれ?

生徒:English

先生:そう、English だね。では文を訳して。

生徒:英語は重要です。

先生:いいね、その通りだ。で、この文の主語の位置に来ている言葉の品詞は何かな?

生徒:名詞

先生:正解!英語という科目を表す言葉だから名詞なんだ。このように、主語の位置には名詞か名詞の働きをする言葉が来なくてはいけないよ。そうしたらその主語の部分を…

Study English is important.

先生:こう書き換えてみた。この瞬間間違った文になっているね。どこをどう直せばいい?

生徒:Studyを To study にする

先生:ナイス。ということで…

To study English is important.

先生:こうなったね。このように、主語の位置に動詞を持ってきたかったら、to をつけて不定詞にすればいいよ。そうしたら、この文の主語は何?全部抜き出して。

生徒:To study English

先生:いいね。be動詞 is の前の部分が全部主語になるんだ。だから To study English が文の主語になっているとわかる。ちなみに主語には名詞が来なければいけないけど、そこに来た不定詞は名詞的用法になるよ。そして訳す時は「~することは 形容詞です」とするんだ。では訳してみて。

生徒:英語を勉強することは重要です。

先生:正解。良く出来ました。もう一つ訳してもらうよ。英文書くから訳がどうなるか考えておいて。

To run in the park is difficult for me.

先生:こう書いたよ。訳してみて。

生徒:公園で走ることは私にとって難しいです。

先生:いいね、よく出来ました。この例文は文末に「for + 人」の固まりが追加されてるいるね。その固まりは「人にとって」という意味だったね。ということで…

To ~ is 形容詞( for 人). / ~することは(人にとって)形容詞です。

先生:このように不定詞が主語になるパターンは最初に to + 動詞の原形の固まりを持ってくる。その後はbe動詞のis、そして形容詞が来て、最後に来ない場合もあるけど for + 人の固まりが来ることが基本だからね。このパターンを覚えておこう。

*ここまででプリントの15番と17番・18番が出来るようになりました。15・17・18番について、日本語→英語に直す練習をしておきましょう。余裕がある場合は次の内容に進んで、15番から20番までまとめて練習するようにしても構いません。

be動詞の後に来るパターン

先生:そうしたら最後のパターンを見ていこう。今度は不定詞がbe動詞の後に来るパターンを見ていくよ。今から2つ例文を出すから日本語訳がどうなるか考えてみて。ちなみに hobby は趣味という意味だよ。

My hobby is basketball.

My hobby is to fly in the sky.

先生:ではまず上の文だけど、これを訳すとどうなる?

生徒:私の趣味はバスケットボールです。

先生:いいね、その通りだ。では basketballって品詞名は何?

生徒:名詞

先生:その通り。ということで下の英文だけど、名詞の basketball の部分を不定詞の固まりである to fly in the sky に変えたものなんだ。ということはどういう訳になる?

生徒A:私の趣味は空を飛ぶことです。

先生:すげぇな君!やるぅ~!!

生徒A:えへへ、まぁ (*´∀`*)

先生:空を飛べるA君に拍手を!ぱちぱちぱちぱち・・・

まわりの生徒:ぱちぱちぱちぱち・・・ いよっ、A!やるなー!

生徒A:え?違う違う(;゚ Д゚)

先生:A君はいいやつだね^^ このように、不定詞の名詞的用法がbe動詞の後に来るパターンもあるよ。あまり問題に出てこないパターンなんだけど、「主語 is to ~ 」とあったら「 主語は~することです」と訳そう。そうしたら…

My dream is to travel around the world.

先生:この文も訳してもらおう。ちなみに dream は「夢」という意味、 travel は一般動詞で「旅行する」という意味だよ。 around は前置詞で「~の周りを」、the world は「世界」という意味だよ。around the world で意訳して「世界中を」と訳そう。では文全体はどういう訳になる?

生徒:私の夢は世界中を旅することです。

先生:いいね。よく出来ました。以上で不定詞がbe動詞の後ろに来るパターンも学習しました。これで一通り出来るようになりましたー!みんな、今日の授業も集中してよく頑張ったね!ではここまでの内容のプリントを配るので、日本語を英語に直せるようにしましょう。

*これで16番と19番・20番を扱いました。ここまででプリント一通りを扱いましたので、20番まで英作出来るように練習しましょう。出来るようになれば不定詞の名詞的用法について基本を押さえたことになりますので、あとは各自で問題集をやり込んで更に力を付けていきましょう。

プリントのダウンロード

以下、無料のダウンロード用プリントを用意しました。是非お使いください。

不定詞 名詞的用法 解答 sizeA4.pdf (122 ダウンロード)

不定詞 名詞的用法 問題 sizeA4.pdf (107 ダウンロード)

いかがでしたか。これでみなさんの役に立てれば嬉しいです。みなさん勉強頑張って下さい!!

以下へつづく

【中2英語・指導案】不定詞の名詞的用法と動名詞の書き換えの授業

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