英語をひとつひとつわかりやすく教えます!頑張る中2生へ贈る動名詞の授業

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こんにちは、育伸開発です。

今回の記事では中2英語で学習する動名詞の模擬授業を行います。なるべく丁寧に、段階を追ってわかりやすく進めるよう心がけます。是非ご参考下さい。

動名詞を学習する上でのポイント

  • 動詞を変形させて名詞の働きにさせたものが動名詞である
  • ~ingの形にする
  • その時の訳は「~すること」となる。
  • 動名詞は主に一般動詞の後の目的語の位置に来る
  • もしくは動名詞は主語の位置に来る
  • 主語の位置に来る動名詞は「~することは(人にとって)形容詞だ」と訳すのが基本
  • その時は「~ing is 形容詞 (for 人)」の形にする
  • 進行形の文と動名詞を使った文を区別する

では早速模擬授業を始めます。

動名詞の基本を紹介

先生:気を付け、礼!お願いします。今日はね、動名詞について学習するよ。この動名詞というのは、動詞を変形させて名詞と同じ働きにさせたものなんだ。具体的には・・・

【動名詞】
 ~ing
 ~すること

先生:~ingの形を作って、その時、~すること、と訳すものだよ。では具体的なものを見ていこう。

run

先生:これは動詞だね。どういう意味?

生徒:走る

先生:その通りだ。これを動名詞に変えてみよう。その時、動詞の最後に何が付けばよいかな?

生徒:~ing

先生:いいね。そうするとrunがrunningになるよ。この単語は最後の子音を重ねてingを付けるものだったね。

では、runningってどういう意味になる?

生徒:走ること

先生:すばらしい!こうして動詞が動名詞になったんだ。動名詞は、文の中で名詞が来なければいけない場所で登場するよ。具体的な例文は後で出てくるからね。では次だけど…

study English

先生:これ訳して。

生徒:英語を勉強する

先生:いいね。で、このstudyなんだけど、品詞は何?(何詞なの?)

*品詞名は何か聞かれたら、前置詞・動詞・名詞・形容詞・副詞などのうちどれかを答えるように伝えてあります。

生徒:動詞

先生:さすが、正解だ。ではこれを動名詞の固まりに変形するとどうなる?

生徒:studying English

先生:そうだ、ingを付ける。では訳して。

生徒:英語を勉強すること

先生:いいね、正解!こういうのが動名詞を使った表現なんだ。じゃぁ逆に日本語を言うから、動名詞の表現に直してね。食べること。

生徒:eating

先生:正解。サッカーをすること。

生徒:playing soccer

先生:正解。英語を話すこと

生徒:speaking English

先生:正解。みんな優秀だね。では、朝食を食べること

生徒:eating breakfast

先生:正解。次、公園の中で走ること

生徒:running in the park

先生:素晴らしい、正解だ。みんな動名詞を使った表現を英語で作ることができるね。ナイスだ!

*ここまででプリントの1番から5番までが出来るようになりました。必要に応じて英語に直させる練習をしましょう。



目的語の位置に来るパターンを紹介

先生:そうしたら次の内容に移るよ。ここからは具体的な英文を見ていこう。実はね、一般動詞の後の目的語の位置には名詞か名詞の働きをする言葉しか来ることができないんだ。主語の位置に来る言葉も名詞か名詞の働きをする言葉が来ることになっているよ。そうすると…

I like Japan.

先生:こう書いたんだけど、この文の目的語ってどれ?

生徒:Japan

先生:いいね、正解。

*今回の文はlikeという一般動詞を使っています。一般動詞を使った文では動詞の後の「~を」に当たる部分を目的語と言います。

先生:で、このJapanなんだけど、品詞は何?

生徒:名詞

先生:いいね、その通りだ。日本という国名を表す言葉で、これは名詞だね。このように、一般動詞の後の目的語の位置には名詞か名詞の働きをする言葉が来なければいけないんだ。これは英文を作るときのルールだよ。そうしたら、Japanを消して…

I like play soccer.

先生:こう書きました。そうすると今、目的語がplay soccerに変わったね。あれ?目的語の位置にplayという動詞が来てしまったね。ということは、これを名詞の働きをする動名詞に変えなければいけないんだ。じゃぁどう変えればいい?

生徒:playing

先生:いいじゃない。ということで

I like playing soccer.

先生:こう正しい英文になったよ。意味はね、前から訳すと、「私は 好みます サッカーをすることを」となるんだ。日本語の語順が変だね。意訳してみて。

*意訳とはうまい具合の日本語になるよう、工夫して訳すこととして使っています。

生徒:私はサッカーをすることが好きです(私はサッカーをすることを好みます)。

先生:その通り、よく出来ました。このように、動名詞は一般動詞の後の目的語の位置に来るよ。もう1つ同じパターンで例を出そう。

We finished lunch.

先生:こう書いたんだけど、訳して。

生徒:私は昼食を終えました。

先生:いいね、その通りだ。で、ここの目的語の位置に来てるlunchの品詞名は何?

生徒:名詞

先生:さすが、正解。そうしたら、その部分を書き換えて…

We finished study English.

先生:こうしたよ。では、何を何に直す?

生徒:study を studying に直す

先生:素晴らしい~!これで目的語の位置に正しく名詞の働きをする言葉が来るようになったね。では…

We finished studying English.

先生:これを訳して。

生徒:私たちは英語を勉強することを終わらせた

先生:ナーイス、正解。ちなみにこの英文なんだけど、「finish ~ing」の形が来ているね。その場合は「~し終える」と意訳してもいいよ。私たちは英語を勉強し終えた、となるんだ。逆に言うとね、「~し終える」という表現があったら「finish ~ing」の形にすることを覚えておこう。

先生:同じようなパターンで「begin ~ing / ~し始める」というのもあるよ。これも「~することを始める」という意味なんだけど、「~すること」なんてわかりやすい表現ではなく意訳になってるから気をつけよう。

finish ~ing / ~し終える(~することを終える)

begin ~ing / ~し始める(~することを始める)

先生:そうするとこれを使った例文を出そう。どんな訳になるか考えてみて。

What time do you begin eating breakfast?

先生:さぁ、訳してみて。

生徒:何時にあなたは朝食を食べることを始めますか(食べ始めますか)。

先生:そのとおり。よく出来ました。こんな風に、一般動詞の目的語の位置で動名詞を使うパターンを勉強しました。ここまでわかったかな?

生徒:わかりました。

*ここまでで6番から8番までの内容を扱いました。切りが良くなったので、1番から8番まで日本語→英語になおせるように練習しましょう。直せるようになったら次の授業内容に進みましょう。



主語に来るパターン

先生:ではね、つづいて動名詞が主語の位置に来るパターンを学習するよ。具体的には…

Math is difficult.

先生:こういう文を書いてみた。これを後で動名詞を使った文に変えていくよ。ちなみにこの文の主語はどれ?

生徒:math

先生:そう、mathだね。では文を訳して。

生徒:数学は難しいです。

先生:いいね、その通りだ。で、この文の主語の位置に来ている言葉の品詞は何かな?

生徒:名詞

先生:正解!数学という科目名を表す言葉だから名詞なんだ。このように、主語の位置には名詞か名詞の働きをする言葉が来なくてはいけないよ。そうしたらその主語の部分を…

Speak English is difficult.

先生:こう書き換えてみた。この瞬間間違った文になっているね。どこをどう直せばいい?

生徒:SpeakをSpeakingにする

先生:ナイス。主語の位置にある動詞は動名詞というingの付いた形に直す必要があるよ。ということで…

Speaking English is difficult.

先生:こうなった。で、訳す時なんだけど、主語の位置に動名詞が来ているときは、「~することは 形容詞です」とするんだ。では訳してみて。

生徒:英語を話すことは難しいです。

先生:正解。良く出来ました。もう一つ訳してもらうよ。英文書くから訳がどうなるか考えておいて。

Running in the park is easy for them.

先生:こう書いたよ。ちなみに、最後の for them は「彼らにとって」という意味だよ。訳してみて。

生徒:公園で走ることは彼らにとって簡単だ。

先生:いいね、よく出来ました。今回のは文末に「for + 人」の固まりが追加されてるね。この場合は「人にとって」という意味なんだ。forは前置詞だから、その後に代名詞が来るときは目的格にするよ。

*目的格は、I – my – me – mine といった変化のうち3番目の形のことです。私にとって=for me となります。
~ing is 形容詞 ( for 人). / ~することは(人にとって)形容詞です。

先生:このように動名詞が主語になるパターンは最初にingの固まりを持ってくる。その後はbe動詞のis、そして形容詞が来て、最後に来ない場合もあるけど for + 人の固まりが来るからね。このパターンを覚えておこう。

*ここまででプリントの9番と10番のパターンが出来るようになりました。主語に動名詞が来るパターンと6~8番のように一般動詞の後に動名詞が来るパターンを区別して英作出来るよう練習しましょう。英作出来るようになったら次の授業に進んで下さい。

進行形と動名詞の区別をする

先生:そうしたら最後のパターンを見ていこう。ここでは進行形の文と動名詞の文の違いを見ていくよ。今から2つ例文を出すからどっちが進行形の文で、どっちが動名詞の文か判断してみて。ちなみに hobby は趣味という意味だよ。

My father is running in the park now.

My hobby is running in the park every day.

先生:ではまず上の文だけど、これは進行形の文、動名詞を使った文、どっち?

生徒:進行形

先生:いいね。be動詞の後のrunningなんだけど、これを動名詞として「走ること」なんて訳すとおかしなことになるね。「私のお父さんは今公園で走ることなんです、人間じゃねぇです。」ってなっちゃうね。

先生:でも進行形の文として「私の父は今公園で走っています」としよう。これだったら意味が正しく通るね。そうしたら…

My hobby is running in the park every day.

先生:下の文も訳してもらおう。どういう訳になる?

生徒:私の趣味は毎日公園を走っています。

先生:あはは、趣味が走ってるんだ。それだとおかしいから、これは動名詞の文としてみよう。私の趣味は毎日公園を走ることです、となるよ。わかった?

生徒:あ、そっか。

先生:そうなんだ。このように、どういう意味かを考えてみれば、動名詞を使っているか進行形の文なのかはわかるよ。これはすぐ見分けられるから、あまり気にしなくていいよ。

*これで11番と12番の例文を扱いました。ここまででプリント一通りを扱いましたので、12番まで英作出来るように練習しましょう。この後ですが、不定詞の名詞的用法を学習している場合は使い分けをどうしなければいけないか押さえる必要があります。まだの場合はここまでで基本を押さえたことになりますので、問題集をやり込んで更に力を付けていきましょう。

いかがでしたか。

以下ダウンロード用プリントを用意しました。是非使ってください。

動名詞 問題 sizeA4.pdf (117 ダウンロード)

動名詞 解答 sizeA4.pdf (111 ダウンロード)

(次回の記事作成は不定詞の名詞的用法を予定しています)

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