【中3英語 現在完了 その1】継続用法「ずっと~している」の授業

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こんにちは、育伸開発です。

今回の授業は現在完了についてです。最初に現在完了の基本について、その後継続用法について扱います。

  • 現在完了の内容を最初から勉強したい
  • 基本内容と継続用法について、授業に合わせたプリントが欲しい
  • 現在完了の授業をどのように進めていけばいいか知りたい(先生向け)

そんな方の要望に応えられる授業となっています。2回目以降の授業で完了用法と経験用法について学習します。

現在完了を学習する上でのポイント

現在完了を学習する上でのポイントは以下の通りとなります。後で詳しく説明しますので、ここではサラッと一読しておく程度で構いません。

  • 現在完了は過去のある時点から現在までの幅のある時間を表す
  • 形はhave(has) + 過去分詞となる
  • その場合の用法は1.継続用法「ずっと~している」、2.完了用法「~したところだ」、3.経験用法「~したことがある」の3つのどれかとなる
  • 継続用法のキーワードとして 「for ~(~の間)」、「since ~(~以来)」「How long ~?(どれくらいの間?)」がある
  • 「ずっと形容詞の状態だ」と言いたい時は「have been 形容詞」の形にする
  • 疑問文を作る時は have を主語の前に出す
  • 否定文を作る時は have に not をつける

完了用法と経験用法についてのキーワードもあり覚えていく必要があります。それについてはその2の授業で紹介していきますので、今回の内容としては載せてありません。また中3の授業ですから、be動詞の過去分詞形が been であることを含めて規則変化動詞と不規則変化動詞の過去分詞形をわかっている前提になっています。

では授業を始めます。

現在完了の基本

先生:気を付け、礼。お願いします!

生徒:お願いします!

先生:今日は現在完了について学習するよ。これは過去のある時点から現在までの幅のある時間帯について表す文なんだ。そんな文について理解して、英文を作れるようにしていこう。ではいつものように形と訳を紹介するから覚えよう。今回は3つ用法があるよ。

【現在完了】
 have(has) + 過去分詞形
 1.継続用法「ずっと~している」
   2.完了用法「~したところだ」
   3.経験用法「~したことがある」

先生:こうなっていて、現在完了は過去のある時点から現在までの幅のある時間を表すものだよ。以下に空欄を用意しておくから、覚えたら次に進もう。

【現在完了】
       
 1.継続用法「       
    2.完了用法「~         
    3.経験用法「~     

先生:どう、覚えた?

生徒:覚えました。

先生:ナイス!では具体的なものを見ていこう。1つ英文を書くから日本語訳を考えておいて。

I study English.

先生:このように書きました。ちなみにこの文の動詞「study」って何形?

生徒:現在形

先生:いいね。通常の形と三単現のSがついた形は現在形だったね。その場合現在の習慣を表す文になるんだった。では、訳して。

生徒:私は英語を勉強します。

先生:そのとおり。現在英語を勉強する習慣である、という意味だね。これを現在完了の表現に書き換えよう。そこで確認したいのが現在完了の形だ。何+何だった?

生徒:have + 過去分詞

先生:いいね、正解。主語が3人称単数の時は have が has になるよ。そうするとどうなるかと言うと…

I study English.

I have studied English.

先生:このようになる。この場合動作を表す部分が have studied となっているよ。その部分を作る時 have は元々なかったものを持ってくる、その後は元の文の動詞を過去分詞形に変形してくっつけるよ。こうして現在完了の英文が出来た。この場合、日本語訳は継続・完了・経験の3パターンが考えられるよ。細かい見分け方は少しずつ教えていくけど、まず I have studied English. を継続用法として訳してみて。

生徒:私はずっと英語を勉強している。

先生:いいね、正解。ということは過去のある時点から勉強を始めた、そして現在まで勉強する状態が続いていることになるね。このように、現在完了とは過去から現在までの幅のある時間帯を表す表現なんだ。

先生:実は過去分詞形には完了の「~した」という意味があって、勉強した状態をずっと持っている、と言っているんだよ。ということはずっと勉強している、という日本語訳を当てはめることが出来るんだ。では次に完了用法だと思って訳して。

生徒:私は英語を勉強したところだ。

先生:その通り。勉強したところだ、ということは今より前に勉強するのが完了していて、完了した状態を持っていることになるね。やっぱり過去から現在までの幅のある時間帯を表している。では3つ目の経験用法で訳して。

生徒:私は英語を勉強したことがある。

先生:ナイス、正解。過去に勉強してその状態を持っているということは、勉強したことがある、と経験を表す日本語を当てはめてもいいね。このように現在完了は幅のある時間帯を表していて継続・完了・経験の3パターンの日本語訳が当てはまるんだ。実際にどの用法の訳を当てはめるといいかは後で紹介するキーワードを覚えていけば対応できるよ。今はまだあんまり心配しないでいいからね。

先生:次にbe動詞を使った現在完了の表現を見ていこう。

She is busy.

先生:このように書いたけど、どういう意味かな。訳して。

生徒:彼女は忙しいです。

先生:いいね、正解。ではこれを現在完了の表現に直してみよう。どうなると思う?

生徒:She has busied.

先生:頑張ったね、けど間違いだ。答えは She has been busy. となるよ。

She is busy.

She has been busy.

先生:まず主語 She の後には have か has を無い所から持って来よう。今回は主語が3人称単数(=I, you, 複数以外)だから has だ。その後の過去分詞形だけど、これは元々の動詞 is を変形させて持っていこう。be動詞の過去分詞形 been となる。

先生:最後の busy だけど、これは形容詞「忙しい」だ。形容詞に ed の形は無いよ。別の言い方をすると、形容詞を現在完了の表現にするときは、「have been 形容詞」の形になることを意識しておこう。では She has been busy. が継続用法だとして訳してみて。

生徒:彼女はずっと忙しいです。

先生:ナイス、正解。ちなみに形容詞とは「~い」や「~(の状態)だ」という意味の言葉だよ。sick / 病気だ、rainy / 雨が降っている(状態だ)、sleepy / 眠い、tired / 疲れてる(状態だ) …こういうのが形容詞だ。

先生:次に短縮形に触れておくよ。have が短縮形になると ‘ve になって主語にくっつくことが出来る。 has の場合は ‘s となってくっつくよ。例えば…

I have = I’ve【アイヴ】
she has = she’s【シズ】

先生:下の she’s なんだけど、she is の短縮形でもあるね。she’s だけ見るとどっちの短縮形かわからないけど、文全体を見ればわかるからあまり気にしなくていいよ。

She’s studied English.
=She has studied English.

She’s studying English.
=She is studyging English.

先生:このように She’s の後ろに過去分詞形(studied)があれば has の短縮形、studing(~ing形)があれば is の短縮形だとわかる。ということで、ここまでが現在完了の基本だ。

基本問題(印刷用プリントダウンロード)

先生:今から基本内容をまとめた穴抜きプリントを配るから埋めていこう。以下のプリントをダウンロードして、その問題を解いてみて。

以下基本内容のダウンロードプリントです。基本を押さえたら次の内容に進んで下さい。

現在完了01 基本 問題 (98 ダウンロード)

現在完了01 基本 解答 (78 ダウンロード)

先生:スマホで見ている人は以下プリントと同じ問題を載せておくから、それを見ながらノートに答えを書いていってもいいよ。終わったら解答見て間違いのチェック、覚え直し練習をしておこう。


【現在完了 基本穴埋め問題】

1 形と用法ごとの訳を書きなさい。

形        (もしくは       ) +        

用法・訳

1.継続用法 「            

2.完了用法 「~         

3.経験用法 「~         

以下指示に従って現在の習慣や状態を表す文を作り、現在完了の表現に書き換え訳しなさい。

動詞の現在形を使った文「あなたはサッカーをします。」

You (         ) (          ).

現在完了の文に変形

You (          ) (         ) (        ).

訳 1.継続用法「あなたは                   。」

  2.完了用法「あなたは                   。」

  3.経験用法「あなたは                   。」

動詞の現在形を使った文「彼は病気だ。」

He (           ) (         ).

現在完了の文に変形

He (          ) (         ) (          ).

継続用法だとして訳すと「彼は                 。」

短縮形を答えなさい。

you have =      

he has =   


基本の確認問題・解答

先生:以下基本の確認問題の解答を載せておくよ。確認してね。


【現在完了 基本穴埋め問題 解答

形と用法ごとの訳を書きなさい。

形 have (もしくは has ) + 過去分詞

用法・訳

1.継続用法 「 ずっとしている

2.完了用法 「~ したところだ

3.経験用法 「~ したことがある

以下指示に従って現在の習慣や状態を表す文を作り、現在完了の表現に書き換え訳しなさい。

動詞の現在形を使った文「あなたはサッカーをします。」

You ( play ) ( soccer ).

現在完了の文に変形

You ( have ) ( played ) ( soccer ).

訳 1.継続用法「あなたは サッカーをずっとしています 。」

  2.完了用法「あなたは サッカーをしたところです 。」

  3.経験用法「あなたは サッカーをしたことがあります 。」

動詞の現在形を使った文「彼は病気だ。」

He ( is ) ( sick ).

現在完了の文に変形

He ( has ) ( been ) ( sick ).

継続用法だとして訳すと「彼は ずっと病気です 。」

短縮形を答えなさい。

you have = you’ve

he has = he’s


継続用法

先生:次に継続用法を扱うよ。以下紹介する語句があれば現在完了の継続用法になるというものだ。

継続用法のキーワード

for ~ / ~の間(文末)
since ~ / ~以来、~から(文末)【スィンス】
How long ~ ? / どれくらいの間?いつから?(文頭)

先生:これらが出てきたら継続用法だから「ずっと~している」という意味になる。最初の2つは時を表す語句だから文末に、how long は疑問詞を使った語句の固まりだから文頭の位置に置こう。ちなみに、for や since を使った表現の例は以下のものだ。

for five years / 5年間
since last year / 昨年以来
for a long time / 長い間
since yesterday /  昨日から

先生:for の後には期間を表す言葉、since の後にあ過去を表す言葉が来ることになっているよ。

継続用法の基本文

先生:では具体的に継続用法の例文を扱っていこう。まず一般動詞の現在形を使った文を書くけど、それに「昨年以来」というキーワードを足して変形させるとどうなるか考えてみて。

She lives in this town. ( for two years を加える)

先生:では聞こう。英文はどうなる?

生徒:She has lived in this town for two years.

先生:いいね、正解。lives → has lived となり、時を表すキーワードは文末に加えるから今言ってくれた通りになるね。

She lives in this town. ( for two years を加える)

She has lived in this town for two years.

先生:では現在完了の文を訳して。

生徒:彼女は2年の間ずっとこの町に住んでいます。

先生:その通り。継続用法のキーワードである for があるから「ずっと~している」という訳だ。この町に住んでいる状態が過去のある時点から現在まで継続していることを表しているよ。では形容詞を使ったパターンも現在完了の文に直してみよう。

I am tired. ( since last week を加える)

?

先生:現在完了の英文はどうなる?

生徒:I have been tired since last week.

先生:素晴らしい。ちなみに tired って言葉の品詞はなんだった?

生徒:形容詞

先生:いいね、正解。つまり have been 形容詞の形を作ることになり…

I am tired. ( since last week を加える)

I have been tired since last week.

先生:このように、主語の後にhave been tired が来る。では訳して。

生徒:私は先週からずっと疲れています。

先生:その通り。疲れている状態が先週から継続していることを表しているんだ。

疑問文・否定文の作り方

先生:ではここで現在完了の文の疑問文・否定文の作り方を伝えよう。have ( has )を助動詞として扱い、疑問文にするときは主語の前に出す、否定文にするときは have に not をつけて haven’t ( hasn’t )にする。短縮形にしなくてもいいよ。

先生:では早速例題を出そう。以下の文を疑問文にしてyesで答えることを考えよう。

She has lived in this town for two years. (疑問文にしてyesで答える。)

先生:では疑問文はどうなる?

生徒:Has she lived in this town for two years?

先生:いいね、正解。has を主語の前に出して疑問文の語順にするのだった。

She has lived in this town for two years. (疑問文にしてyesで答える。)
has を主語の前に出す
Has she lived in this town for two years?

先生:では疑問文を訳して。

生徒:彼女は昨年からずっとこの町に住んでいるのですか。

先生:そのとおり。継続用法の疑問文は「ずっと~しているのですか。」と訳そう。では、疑問文に対して yes で答えるとどうなる?

生徒:Yes, she has.

先生:素晴らしい、正解だ。今までと同じ原理で答えればよくて、yes や no の後には疑問文中の主語を代名詞に置き換えたものが来る。その後は疑問文中の主語の前に出ているものを見て Has で聞いているからそのまま has で返すことになるね。no で返答するときも同様にして No, she hasn’t. とやろう。not が追加されるだけだ。

She has lived in this town for two years. (疑問文にする。)
has を主語の前に出す
Has she lived in this town for two years?
Yes, she has.
No, she hasn’t ( has not ).

先生:では否定文に移ろう。

I have been tired since last week. ( 否定文にする )

先生:否定文はどうなる?

生徒:I haven’t been tired since last week.

I have been tired since last week. ( 否定文にする )
have に not をつける
I haven’t been tired since last week.

先生:いいね。have ( has ) に not を付けて否定文にするのだった。では訳して。

生徒:私は先週からずって疲れていません。

先生:そのとおり。疲れていない状態が継続していることを表しているんだ。よく訳せました。

疑問詞を使った現在完了の疑問文

先生:では継続用法の最後に疑問詞を使った疑問文と、それに対する返答文を作ろう。ちなみに現在完了・継続用法で出てくる疑問詞は…

How long ~ ? / どれくらいの間?いつから?(文頭)

先生:これだったね。では以下問題を出すよ。

Mary has played the piano for a year. ( 下線部分を尋ねる疑問文を作り「1年の間です。」と返答する。)
(   ) (   ) (   ) Mary (   ) the piano?
→ (   ) (   ) (   ) it (   ) (   ) (   ).

先生:これのやり方だけど、手順が3つある。それを紹介しよう。

【下線部を尋ねる疑問文の作り方】
1.下線部を適する疑問詞に変える
2.疑問詞を文頭へ持ってくる
3.疑問詞の後にもとの文を疑問文にしてくっつける

先生:このようになるよ。では聞くけど、手順1ね、下線部(for a year)を疑問詞に変えると何がいい?

生徒:how long

先生:いいね。「どれくらい?」と聞いて「1年の間」と答えると会話がかみ合うから正解だ。では手順2、その疑問詞(の固まり)はどこへ持っていけばいい?

生徒:文頭

Mary has played the piano for a year. ( 下線部分を尋ねる疑問文を作り「1年の間です。」と返答する。)
( How ) ( long ) (   ) Mary (   ) the piano?
→ (   ) (   ) (   ) it (   ) (   ) (   ).

先生:正解。さらに手順3、残った Mary has played the piano を疑問文の語順にしよう。どうなる?

生徒:has Mary played the piano

先生:ナイス。has を主語の前に持ってくると疑問文になるんだったね。それを How long の後にくっつけると以下の通りだ。

Mary has played the piano for a year. ( 下線部分を尋ねる疑問文を作り「1年の間です。」と返答する。)
( How ) ( long ) ( has ) Mary ( played ) the piano?
→ (   ) (   ) (   ) it (   ) (   ) (   ).

先生:これで疑問文完成だね。訳して。

生徒:どれくらいの間、メアリーはずっとピアノを弾いているのですか。

先生:いいね、正解。

疑問文に対する返答文

先生:そうしたら疑問文に対する返答文を作ろう。この場合ルールがあって、省略しない限りは主語・動詞で始まる具体的な文で返答することになっているのだったね。では聞くけど、返答文の主語は何?

生徒:She

先生:そのとおり。疑問文中の主語 Mary を置き換えて She だ。その後の動作を表す部分は2単語で何になる?

生徒:has played

先生:いいねぇ、正解。疑問文が has played という現在完了の形を使って聞いているから、返答文もそのまま has played だ。最後に「1年の間」を英語にすると何になる?

生徒:for a year

先生:ナイス!for a year が質問の答えに当たる具体的な内容だ。ということでそれらを返答文としてまとめると以下の通りだ。

Mary has played the piano for a year. ( 下線部分を尋ねる疑問文を作り「1年の間です。」と返答する。)
( How ) ( long ) ( has ) Mary ( played ) the piano?
→ ( She ) ( has ) ( played ) it ( for ) ( a ) ( year ).

継続用法の印刷用プリントダウンロード

先生:これで継続用法の一通りの説明が終わったよ。継続用法のプリントを用意したから、後はプリントの英作を出来るように練習しておこう。ということで、それが宿題だ。次回の授業でプリントの内容で確認テストするから覚えてきてね。

以下ダウンロードできる印刷用プリントです。ご利用下さい。

現在完了02 継続用法 問題 (80 ダウンロード)

現在完了02 継続用法 解答 (83 ダウンロード)

先生:画面を見ながら勉強したい人は以下にプリントと同じ問題を載せて置くので、これを見てノートに答えを書けるか試してみよう。その下に解答も載せておくからね。

継続用法のプリント・英作問題

以下日本語に合わせて英語に直しなさい。

1.~の間
2.~以来、~から
3.どれくらいの間?いつから?
4.5年間
5.昨年以来
6.長い間
7.昨日から

8.彼女はこの町に住んでいます。
9.彼女は2年の間ずっとこの町に住んでいます。
10.私は疲れてます。
11.私は先週からずっと疲れてます。
12.彼女は2年間ずっとこの町に住んでいるのですか。
13.はい、住んでいます。
14.いいえ、住んでいません。
15.私は先週からずっと疲れていません。
16.どれくらいの間メアリーはピアノを弾いているのですか。
17.1年間です。(7単語で)

継続用法のプリント・解答

1.for ~
2.since ~
3.How long ~?
4.for five years
5.since last year
6.for a long time
7.since yesterday

8.She lives in this town.
9.She has lived in this town for two years.
10.I am tired.
11.I have been tired since last week.
12.Has she lived in this town for two years?
13.Yes, she has.
14.No, she hasn’t.
15.I haven’t been tired since last week.
16.How long has Mary played the piano?
17.She has played it for a year.

先生:では今日の授業はおしまいです。次回の授業は完了用法から扱っていくよ。気を付け、礼。ありがとうございました^^

以下の授業へつづく

【中3英語 現在完了 その2】完了用法「~したところだ」の授業

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