評判を気にしないスタンスが評判を上げることにつながる進路指導(1)

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こんにちは、学習塾経営コンサルティングをしております育伸開発です。前回までのブログで大手学習塾の不的確・不親切な進路指導の特徴を紹介しました。それは以下のものでした。

特徴1.実績校を受験させるために誘導する

特徴2.上位塾生以外はチャレンジ受験をさせないようにする

もちろん全ての大手学習塾がこのような特徴を持っているわけではありません。小さな個人塾でも実績や評判を気にして進路指導を行っているところもあるでしょう。いずれにせよ進路指導が生徒のためになっていない状況が有り得るわけです。そして、個人経営の小さな学習塾であれば大手学習塾の情報力・看板力・安心感で不利になりやすい状況があります。

では、個人塾はどう進路指導をすれば良いでしょうか。それは、評判を気にしないで進路指導を行うことです。そのためには合格実績を狙って受験を勧めることや、安全な学校の受験を勧めることをしないことです。加えてどの学校を受験するかは生徒と保護者の判断に任せてしまい、塾としてはあくまで情報提供・判断根拠の提供の役割に徹することです。

スタンス1.実績校受験を勧めずどこを受験するか自由に決めてもらう

実績校の受験を希望していて成績や得点力から見て合格する可能性が高い場合はもちろんそのまま受験させましょう。注意したいのは実績校より一つ下のランク校の受験を希望しているが余裕がある場合です。受験校決定までまだ時間がある場合、塾としては合格実績となる学校を受験してもらいたくなります。

こういったケースでは、君には今志望している学校はもったいない、もっと上のレベルの高校を目指すとよい、大学進学を考えればより良い大学の指定校推薦をとりやすくなる、合格になる可能性は高い、といった誘導の仕方があります。それを聞いて生徒がやる気を出し、合格してくれれば素晴らしいですし、塾としても実績になりありがたいものです。

しかし不合格になった場合は、塾が不合格になるような受験校を勧めたということになりかねません。たとえ成績や得点力が高くて不合格になる可能性があまり無いものだったとしても、入試に絶対はありません。いろいろなことが作用して、十分合格圏にいる生徒が実際に不合格になるケースもあるのです。

・・・ということですが、実際に志望校のランクを上げることはあまりないでしょう。普通は志望校レベルを上げることは不合格の可能性が高くなりますから、わざわざそうする選択が現実のものとなるのはレアケースです。対して実際に毎年のように起こりうるのは合格しそうにないところを志望するケースです。



スタンス2.チャレンジ受験を理解し大いに生徒を応援する

チャレンジ受験をするということは、受験校の合格レベルに達していないまま受験し、その結果不合格になる可能性が高いものです。生徒のために一生懸命指導していれば、もちろん生徒が不合格になることなど希望しませんし、頑張った結果として合格してもらいたいものです。経営的な観点から見れば、自塾の生徒が不合格になり、それが地域への良くない評判として広がる可能性がありますので避けたいものです。

ところがそういったことを気にしない進路指導をお勧めします。チャレンジ受験となろうともそれを止めるようなことはせず、受験に賛成、大いに生徒を応援するほうが良いのです。これについては私も実際にいくつか経験がありますので紹介します。

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