的確・親身とは限らない大手学習塾の進路指導の特徴(2)

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こんにちは、学習塾経営コンサルティングをしている育伸開発です。前回「的確・親身とは限らない大手学習塾の進路指導の特徴(1)」で、実績を稼ぐために受験校を誘導するケースがあることを紹介しました。2回目の今回は、2つ目の特徴について触れます。

特徴2.上位生以外はチャレンジ受験をさせないようにする

勉強が出来る生徒もいれば、不得意な生徒もいます。勉強が出来る生徒が実績校に合格してくれれば学習塾としては実績としてアピール出来ます。実績校を受験することのない勉強が不得意な生徒の合格は合格実績のアピールには使えません。そこである学習塾では、不合格になりそうな生徒はなるべく志望校のレベルを下げさせるように、という指示が出ておりました。

その目的は、学習塾全体の評判を下げなくすることでした。合格発表と誰が合格してその子はどこどこの塾だ、不合格になったあの子はどこどこの塾だ、という話が生徒を通じて広がります。学習塾としては、自塾の生徒が不合格になったという評判が流れることは避けたいのです。

そうすると、チャレンジ受験をしようとする生徒に対して志望校を下げるよう働きかけることになります。はっきりとした志望動機があり、成績・実力ともに足りてはいないが諦めることはしたくない生徒は居るものです。頑張って勉強をし、受験した結果不合格となるなら諦めもつくというものです。少なくともそう考えて頑張ろうとしている生徒に対して、学習塾は応援するべきです。ところが「無理だから志望校下げたほうがいい」「せっかく頑張っているんだから高校不合格という経験はさせたくない、合格して欲しい」と言うのです。

学習塾が評判を気にするのは自然なことではあります。しかし、志望校を下げることを勧めた本当の理由が学習塾の悪評を防ぐためだ、ということは本来有ってはならないことです。大手であるかどうかに関わらず、進路指導は生徒と保護者のためであるべきです。

みなさんの学習塾が進路指導をする上で参考になれば幸いです。

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