【算数・数学の授業】授業で書くときに気をつけるべき文字4組

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こんにちは、育伸開発です。

以前大手の学習塾に勤めていたときは文系科目を指導していました。その時に他の先生の数学の授業を見学したことがあるのですが、数字の「6」の書き方が特徴的だったのをよく覚えています。最初の書き出しが円を左回りに書くようになっていて、全体を見ると「6」の上部が渦まきのような形になっていました。その時は、結構個性的な形の字を書くなぁ、他の字は普通なのに、と思っていました。

その先生は優秀な方で教室をいくつか指導する立場でもありました。今思えば、優秀な先生が生徒のために文字の形に配慮していたことがわかります。

同じ先生にずっと教わっている生徒ならば、いつもの字の形から何の文字を書いているか慣れているのでわかります。しかし混同しやすい文字があるのもまた事実です。はっきりわかるようにすれば生徒がわかりにくく感じる要素が減ります。

気をつけると良い文字4組

今回は算数や数学の授業中に書くときに気をつけると良い文字を紹介します。それは以下の4組です。

1.6とb

2.アルファベットのブロック体と筆記体

3.数字の1とLの小文字のブロック体と筆記体

4.数字の2とアルファベットのZ

それでは一つ一つ見ていきましょう。

1.6とb

アルファベットの小文字のbと数字の6です。この2つは形が似ていますので、違いがわかるように書くべきです。

数字の6は、書き出しで上に鉛筆を走らせた後左に曲げています。一般的には書き出しで左下に鉛筆を走らせて書く人が多いでしょう。こうすることで数字の上端が丸くなっていますのでアルファベットのbと違いを強調することになります。6の下部は丸くなっていますから、同じくアルファベットのbと混同しにくくなっています。

アルファベットのbですが、私は最初の縦の棒を書くときに返しを入れるようにしています。釣り針の先端も同じように返しが入っていて、針が外れないようになっていますね。これにより、bの上端部分がとんがっいます。また、bの下部もとんがり気味に書いています。

2.アルファベットのブロック体と筆記体

小学生でも英語の授業がありますし、文字を使った式が算数で登場します。小学生で筆記体が読める生徒はほぼいません。そして中学校でも筆記体を学習しないのが普通ですから、やはり中学生で筆記体がわからないのが普通です。そういった現状では、算数や数学の授業で筆記体を使うことはお勧めしません。

特にアルファベットのbを筆記体に直すと知らない生徒は何の文字を使っているのか全くわかりません。zも筆記体になると元のブロック体が何なのかまずわからないでしょう。


3.数字の1とLの小文字のブロック体と筆記体

通常はアルファベットの小文字はブロック体で書きますが例外もあります。円周の長さを求める公式である「ℓ=2πr」では筆記体の「エル」が登場します。道の長さと道幅の積が道の面積Sとなることを等式で表すと「S=aℓ」となりますが、これを証明する問題ではやはり筆記体が登場します。これらではテキストや学校で配られるプリントにそもそも筆記体で書かれていることが通常ですから、そのときは、Lの小文字の筆記体であることを教えると良いです。

また、算数・数学ではありませんが、理科で塩素を原子記号で表すとClとなりますね。私はブロック体で書くようにしていますが、学校の先生のプリントでCℓと筆記体で書いてあるものを見ることがあります。これはエルの小文字がブロック体では数字の1と似ているから敢えて筆記体にしていることもあるのでしょう。

このように数字の1か小文字のLかはっきりさせたい時は数字の1の上に返しを入れて下部に短い横線を入れます。図の一番左は数字の1でもあり、Lの小文字としても使えますから、紛らわしいときがありますね。図の一番右の文字のようにエルの小文字を敢えて筆記体で書いて筆記体であることの説明を加えたり、臨機応変に対応すると良いです。

4.数字の2とアルファベットのZ

これも紛らわしい代表ですね。2を急いで書いてzに見えるというのは無いでしょうが、zを急いで書いてしまって丸文字になってくると、2に見えてしまうことがあります。

そこで図のように、アルファベットのzに斜め線を入れるようにします。また、zを書くときは雑に書くと2と字体が似てしまうことを意識しておきます。こうすることで混同することを防ぐことが出来ます。

いかがでしたか。算数・数学の授業をする上で気をつけると良い文字4組でした。参考まで。

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