こんにちは、育伸開発です。
前回の記事「【小学生の漢字】教える人が知っておくべき混同しやすい漢字11パターン(前編)」で6パターン目まで紹介をしました。今回の記事は続きになりまして、7パターン目からの紹介となります。
7.展と表
「展」はミス率高めです。「表」の五画目にあたる左下への払いを「展」に追加して入れてしまうミスです。「辰」や辰を組み入れた「農」も注意が必要ですが、ミスはそれほど多くないように思います。
このミスは最初に練習をする時にそもそも「展」の形を良く見ていないため、間違えて覚えてしまうことから起こります。「展」のより先に「表」の漢字を学習し、普段から書くことが多いので左下に払うのに慣れてしまいます。その状態で「展」に左下払いが無いことに気づかないのでしょう。
これは要注意です。
8.食と館
食単独では八画目の左下への短い点が必要です。つまり食は九画です。しかし部首になると、館のように一画減ります。部首の部分の画数が八画になるのです。
たまにミスを見ますが、それほど多くあるミスではありません。
9.歌と教
これは右側の部分でミスが多いです。
「歌」は欠席の「欠」を右側に書きますが、「教」の右側は「のぶん(ぼくにょう、ぼくづくり)」です。
「欠」と「のぶん」を組み合わせた新種文字を書く生徒が多いです。「のぶん」は二画目を書いたら鉛筆を一回紙から放して横棒の真ん中辺りに移動、そこから左下へ払います。しかし「欠」の二画目のように続けて書いてしまうことが多いです。
見ることが多いミスの一つです。
10.域と減
これは形が似ているので、慣れるまでは混同しやすいですね。
「域」の右側は横棒を書いたらその下に口を書く、「減」の右側は左下に払ってから横棒を書きその後短い横棒と口です。
似ていて間違いやすいことに気づく生徒が多いのでしょうか、時々見ますがそれほど多くあるミスではありません。
11.武と式
この2つも形が似ているため、慣れるまでは混同しやすいです。
ただ算数の問題を解くときに「(式)45×0.3=」などと漢字で「式」と書くことが圧倒的に多いので、「式」の文字を間違えることはあまりありません。
間違えるのは「武」が多いです。
生徒がミスしたときに、ミスした漢字についてのみ正しい書き方を教えても混同しやすいままとなりやすいです。何と何を混同して間違えやすいのか指摘すると、生徒も意識しやすいので定着度を高めることに繋がります。
いかがでしたか。参考まで。