【英語の授業】わかりやすいと言われる授業を組み立てる時に取り入れると良い4つの要素(前編)

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こんにちは、育伸開発です。みなさんは英語の授業を行う前に、どのようなことに注意して授業準備を行っていますか。今回は中学生相手の英語授業を準備するときに、取り入れると良い4つの要素を紹介します。

取り入れると良い4つの要素

それは以下の4つの要素です。

1.基本的な形や日本語訳は結論としてすぐに教える

2.例を出す時や文法説明の段階で英作させることを避ける

3.事前に覚える内容と授業中の練習内容をはっきり分けておく

4.生徒がミスしやすいところは、再現性のあるフレーズを事前に用意しておく。

では、具体的に見ていきましょう。

1.基本的な形や日本語訳は結論としてすぐに教える

例えば現在完了の継続用法を教えるとき、みなさんはどうしますか。私なら、以下のポイントをすぐに示します。

主語の後に来る部分の形を「 have + 過去分詞 」にする

その部分の基本的な日本語訳を「ずっと~している」とする

I have lived in this town for five years.は「私は5年の間ずっとこの町に住んでいる。」と過去のある時点から現在まで継続して続いていることを表す

このように結論を早い段階で伝えます。その後、I live in~.やI lived in~.のように動詞が現在形になっているものと過去形になっているものを例文として出し、比較する説明に移ります。

一方で段階を踏んで丁寧な説明をしようとして、結論を伝えるのが遅くなってしまうことがあります。上記パターンを逆にするとそうなります。例えば以下のようになります。

I live in Japan. 私は日本に住んでいます。

I lived in Japan. 私は日本に住んでいました。

先生の説明「現在の文、過去の文がそれぞれの時について述べているだけで、実は過去から現在までの幅のある時間帯を表していないのです。実はそれを表すことが出来て、現在完了の文を作ればいいのです。その文を作るときは、主語の後の動作を表す部分の形を変形しましょう。具体的には I have lived・・・」

こうすると新しく習う文法事項のポイントがなかなか出て来ません。これを聞いている生徒は、どこが重要なのかわかりにくく、ダラダラ説明を聞かされる状態になってしまいます。それを逆にして結論→説明の順番にすると良いです。


2.例を出す時や文法説明の段階で英作させることを避ける

大手学習塾で英語の授業研修をするとき、模擬授業を用意してもらい見せてもらうことをよくやっていました。その中でよく見かけたのが、新しい内容を生徒に教えるときにポイントを元に生徒に英文を作らせるということでした。

正しい説明をしていれば問題のある授業とはいえませんし、丁寧に授業を進めていけばわかりにくい授業だとクレームが来ることも無いでしょう。しかし、それを逆にすればもっとわかりやすい授業になり、授業の進み方がスムーズになります。

具体的には英語の例文は先生側で作るようにします。そして生徒に質問をするときは、それを日本語訳させたり簡単な語形変化や単語追加するだけの文を答えさせるようなものにするのです。そうすると生徒は答えを言いやすくなります。

たとえばShe will meet Bob tomorrow.という基本文が理解できた後の場面を見てみましょう。生徒に押さえさせたい内容として「will be 形容詞」になるパターンがあります。willの基本的な訳は「~でしょう」「~するつもり」となり、原則助動詞の後は動詞の原形が来ることなど理解した後の内容とします。以下先生と生徒の会話です。

先生と生徒の授業の例

先生「It is rainy.←これにtomorrow(明日)という未来を表す語句を文末に入れよう。そうすると、It is rainy tomorrow.となるね。さぁ、この時に追加しなければ行けない語句があるよ。何?」

生徒「will」

先生「そう、willだ。そうするとどういう英文になるかな。」

生徒「It will is rainy.」

先生「いいね、ほとんど正解!ただ助動詞の後は動詞の原形が来るから、isはbe動詞の原形である「be」になるよ。It will be rainy tomorrow.これで正しい文になった。じゃぁ、これを訳して。」

生徒「明日は雨降りでしょう。」

先生「正解、ナイス!」

このように、英文は先生が用意→生徒が日本語に訳す、もしくは語形変化や単語追加するものを答えさせるパターンにしましょう。

一方で逆にすると、生徒にとって授業についていく難易度が高くなることがわかるでしょう。日本で生活している生徒は、普段から慣れている日本語を作るのやりやすいです。逆に勉強中である英語の文を作るのはたやすくないからです。具体的には以下の通りです。

逆パターンの先生と生徒の授業の例

先生「じゃぁ次のパターンを学習しよう。明日は雨降りでしょう、というのを英文に直してみるよ。まず最初に来る主語は何かな?

生徒「わかりません。」

先生「天候を表す時の主語を持ってくるんだよ。これヒント。どう?」

生徒「it」

先生「そうだ、ナイス!次は何が来る?」

生徒「will」

先生「正解!。その後は動詞の原形が来るんだったけど何かな?」

生徒「わかりません。」

先生「beが来るよ。なぜなら雨降りという単語rainyは形容詞で、一般動詞ではないんだ。一般動詞を使わない英文を作るときの動詞はbe動詞を持ってくるんだったね。be動詞の原形はbeだったね。」

このようになります。これも例として出すために細かく生徒に質問をする授業の進め方にしていますが、どうでしょう。英文を生徒に作らせると、優秀な生徒であればある程度進みますが、普通レベルの生徒であればかなり答えにくく、授業の進みが悪くなってしまいます。このやり方にしないようにしましょう。

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