こんにちは、育伸開発です。
今回は現在進行形について模擬授業を進めてまいります。この単元は現在の習慣を表す文と今現在動作が進行中である文との違いを理解し、それぞれに適した英語の形を作れるようになる必要があります。
ともするとその区別があやふやになりやすいですが、区別をつけた上で身につくようプリントの例文の順番など工夫しました。そんな授業をぜひ受けて下さいな。
現在進行形を学習する上でのポイント
- be動詞は算数の記号の「=(イコール)」の意味を持つ
- 肯定文では主語の後に be動詞 + ~ing の形を持ってくる
- その場合「~している」と今現在動作が進行中であることを表す
- 疑問詞を使う文を作る時の手順は、1.尋ねる部分を疑問詞に変える→2.疑問詞を文頭へ持ってくる→3.疑問文をその後ろにくっつける
- 疑問詞で聞いている文に返答するときは、主語・動詞で始まる具体的な文を作る
- 英語の問題を解くときや授業中に、普段の習慣を「~している」と言わないようにする
- やっていはいけない形として 「be動詞 + 一般動詞の現在形」があることを意識する
では模擬授業を始めます。
現在進行形の基本
先生:今日は英語で現在進行形について学習するよ。気を付け、礼。お願いします!
生徒:お願いします!!
先生:ここではある動作が進行中で「~している」という意味を表す文を扱うよ。「~する」と動詞の現在形を使った場合は現在の習慣を表す文になるのだけど、それと区別して英文を作れるようにしていこう。ではいつものように形と訳を覚えよう。
形 be動詞 + (一般動詞の)~ing形
訳 ~している
先生:以上のように、形はbe動詞 + (一般動詞の)~ing形となり、その場合「~している」と訳すよ。ing の部分は「イング」と発音しよう。では具体的な例を見ていこう。まずは watch という一般動詞だ。これが現在形だとすると、どのような意味かな?
生徒:(~を)見る
先生:その通り。ちなみに現在形を使った文って、現在の何を表すの?
生徒:習慣
先生:正解。ではこれを現在進行形の文に変形しよう。ここで復習だけど、現在進行形の文の形と訳は何だったかな?
形 + の 形
訳 ~
生徒:be動詞 + ~ing形、~している
先生:いいね、完璧だ。そうすると
↓
am watching
先生:このようになるよ。be動詞の部分って実際には主語に合わせて are や is も使われるけど、とりあえず今は主語が I だとして be動詞を am にしたよ。そうしたら am watching を訳して。
生徒:見ている
先生:いいね、その通りだ。ちなみに be動詞って算数の記号で言うところの「=(イコール)」を表していたね。そして watching と ~ing の部分で「~している」という意味を作っているよ。では次。studies を現在進行形の形にしよう。ちなみに三単現のs(es)がついたものって、動詞の何形だったけ?
生徒:現在形
先生:いいね、よく覚えていました。今回の be動詞は is だとしてstudies を変えていくと以下の通りになる。
↓
is studying
先生:では確認するけど上の studies を訳すとどうなる?
生徒:勉強する
先生:いいね。現在形だから「(普段)勉強する」という意味だ。では下の is studying を訳すとこっちはどうなる?
生徒:勉強している
先生:ナーイス、正解!「(今)勉強しているところ」という意味だ。そうしたら英文を2つ書くから、頭の中で現在進行形の文に書き直して。
2.Mary studies English.
先生:では上の1番を進行形に直した英文言って。
生徒:I am watching TV.
先生:そのとおり。では訳して。
生徒:私はテレビを見ています。
先生:正解!「私=テレビを見ている状態だ」と言ってるよ。次に下の2番を現在進行形の文にして。
生徒:Mary is studying English.
先生:いいね。では訳して。
生徒:メアリーは英語を勉強しています。
先生:パーフェクト!「メアリー=英語を勉強している状態だ」と言っているんだ。みんなよく出来ているね。このように、現在進行形の肯定文を作る時は「主語=~している状態だ」という文を作ろう。
~ing形の作り方
次に一般動詞を ing形にするときの原則があるから、それを紹介しよう。
1.普通は ingを付けるだけ
2.e で終わる→ e を取って ing
3.短母音+子音で終わる→最後の子音字を重ねてing
先生:1番のように多くの単語は play → playing, study → studying のように ingをつけるだけだ。2番、use → using, make → making のように、e で終わるものは e を取ってingだ。3番、run→ running, swim → swimming のように最後の子音字を重ねてingだ。例外もあるのだけど、まずはこれを覚えておこう。
疑問文と否定文
先生:次に疑問文と否定文の作り方を勉強しよう。基本となる現在進行形の肯定文を書くから、それを変形していくよ。
肯 You are runnning.
先生:これを疑問文にしよう。ということなんだけど、実はみんな疑問文の作り方を知っているんだ。なぜならこの文は be動詞を使っているからだ。ちなみに be動詞の文ってどうすると疑問文になるんだった?
生徒:be動詞を主語の前に出す
先生:いいね、その通りだ。では You are running. を疑問文にして。
生徒:Are you running?
先生:正解。be動詞の are を主語の前に出してくれたね(主語と be動詞を入れ替えるとしても正解です)。
肯 You are runnning.
疑 Are you runnning?
*be動詞を主語の前に出す
では疑問文を訳して。
生徒:あなたは走っていますか。
先生:いいね。現在進行形の疑問文は「~していますか。」という意味になる。そうしたらそれに対する yes や no の返答文を作ろう。Are you ~?に対してyes で返すとどうなる?
生徒:Yes, I am.
先生:正解! Are you ~?と聞く時は Yes, I am. か No, I am not.で返すのだったね。ちなみに yes の時だけど、「Yes, I am running.(はい、私は走っています。)」と返答していて、そのうちしつこい部分のrunningを省略しているのだよ。no の場合も同様に No, I am not running.のうち runningを省略しているよ。
肯 You are runnning. あなたは走っています。
疑 Are you runnning? あなたは走っていますか。
*be動詞を主語の前に出す。
Yes, I am. はい、走ってます。
No, I am not. いえ、走ってません。
先生:では次に否定文の作り方を扱おう。現在進行形の文はbe動詞を使った文だから、その否定文の作り方を考えればいいんだ。ということで、be動詞の文の否定文はどうすれば良かったかな?
生徒:be動詞に not をつける
先生:その通り。では You are running.を否定文にして言ってみて。
生徒:You aren’t running.
先生:いいね。今短縮形で言ってくれたけど、You are not running.となる。では訳して。
生徒:あなたは走っていません。
先生:正解。現在進行形の否定文は「~していません」という意味になる。
肯 You are runnning. あなたは走っています。
疑 Are you runnning? あなたは走っていますか。
*be動詞を主語の前に出す。
Yes, I am. はい、走っています。
No, I am not. いいえ、走っていません。
否 You are not running. あなたは走っていません。
*be動詞にnotをつける。
疑問詞を使った疑問文
先生:ここまでで現在進行形の肯定文・疑問文・否定文を作れるようになったね。そうしたら次に疑問詞を使った文とそれに対する返答文がどうなるのかを見ていこう。ちなみに、下線部分を尋ねる疑問文を作りなさいという問題が時々テストで出るけど、その場合は疑問詞を使った疑問文を作りなさいということだ。その時の英文を作る手順と返答文の作り方のルールがあってそれを紹介するよ。
1.尋ねる部分を疑問詞に変える
2.疑問詞を文頭へ持ってくる
3.疑問文をその後ろにくっつける
疑問詞で聞いている文に返答するときは、主語・動詞で始まる具体的な文を作る
先生:では早速例を出そう。
Tom is eating an apple now.
先生:ちなみに now【ナウ】 は「今」という意味だ。時を表す語句で文末に置くよ。eat【イート】 は「食べる」という意味の一般動詞だ。では手順通りやってみよう。手順1、下線部分を疑問詞に変えると何になる?
生徒:what
先生:いいね。
先生:「何(を食べているの)?」→「リンゴ」と話せば会話が成り立つね。何?と尋ねる疑問詞 what に変えよう。例えば「だれ(who)?」→「リンゴ」とやるとおかしいね。次に手順2、疑問詞 what を文頭に持って来よう。
先生:最後に手順3、残っている Tom is eating now を疑問文にして疑問詞の後ろにくっつけよう。くっつけるのを言ってみて。
生徒:is Tom eating now?
先生:いいね。
先生:このようになった。ではこの英文を訳して。
生徒:何をトムは今食べているのですか。
先生:素晴らしい。そうしたら今作った文の成分を確認するよ。この文の主語は何?
生徒:Tom
先生:正解。そうしたら動詞はどれ?
生徒:is
先生:いいね。be動詞があるから is が動詞だね。今回は be動詞の is と eating がセットで使われて動作を表していると考えもいいよ。ちなみに主語を黄色の線、動詞を赤文字、目的語(~を)を赤の下線で表すと以下の通りだ。
先生:では、この疑問文に対して「リンゴです。」と返答する英文を作ろう。この時のルールは「疑問詞で聞いている文に返答するときは、主語・動詞で始まる具体的な文を作る」というものだ。では返答文の主語は何になる?
生徒:He
先生:正解。主語を決める時は疑問文中の主語(Tom)を代名詞に置き換えるのだったね。Tomは男の人だから彼(he)と置き換わるのだった。では動詞は何?
生徒:is eating
先生:その通り。is eatingがセットで動作を表す部分だから、そのまま返答文も is eatingを持って来よう。そして(1つの)リンゴを食べているわけだから、更に an apple を付けたそう(複数のリンゴをイメージした人は apples でも正解です)。そうすると以下の通り返答文が完成する。
→返答 He is eating an apple.
→返答 彼はリンゴを食べています(リンゴです)。
先生:ちなみに動詞は is と判断してもいいよ。ただし is と eating をセットで使わないと He is an apple. となっちゃうね。これって訳すとどうなる?
生徒:彼はリンゴです。
先生:そうだ、彼は人間じゃないんだ。…それはおかしいね。「何を食べていますか?」と聞かれたら、英語では「リンゴを食べています。(He is eating an apple.)」と動作を表す部分も疑問文に合わせて be動詞 +~ingの形で答えよう。日本語では「リンゴです。」と答えてもいいのだけどね。
注意点
先生:ではここで君たちに注意して欲しいことを伝えよう。それは以下のことだ。
be動詞 + 一般動詞の現在形
先生:この形は英語で存在しないけど、毎年多くの生徒が間違えて作る形なんだ。だからみんなはそうならないようダメな形として覚えておいて。そうしたらカッコ付きの英作問題を出すから答えを考えてみて。
問題 英文を「あなたは~しますか?」と現在の習慣を表す疑問文に直しなさい。
Are you running?
↓
( ) you ( ) ?
先生:英文は何になったかな?答えを聞いてみよう…(コソコソ…ねぇねぇAくん、Are you run?って言ってくれる?たのむ。)ではAくん、英文を言って。
生徒A:Are you run?^^
先生:いいね、ナイス不正解!正解は Do you run?でした。Are you run?というのはさっき言ったbe動詞(Are) + 一般動詞の現在形(run)になっているね。この形は英語で存在しないから作ってはいけないんだ。あくまで一般動詞を使って「(普段)~しますか?」と尋ねる時は主語の左にdoを登場させるというルールを当てはめよう。
Are you running? あなたは走っていますか。
↓
( Do ) you ( run ) ? あなたは走りますか。
Are you run? ×
先生:あと注意点としては、英語を勉強するときや英語の授業中は、習慣を表すときに「~してる」とは言わないことだ。「~してる」は英語で現在進行形の文になるからね。
A:ねぇ、君は普段の運動(部活)何やってるの?
B:バスケやってる。
先生:日本語では有りなんだけど、英語の授業中こうは言わないでね。普段の習慣を聞く時は…
A:ねぇ、君は普段運動(部活)は何をするの?
B:バスケをする。
先生:このように言おう。そうしないと習慣を表す文と現在進行形の文がごっちゃごちゃになって英語が不得意になってしまうよ。さて、もう1問出すよ。
問題 英文を「あなたは~しません」と現在の習慣を表す否定文に直しなさい。
You aren’t running.
↓
You ( ) ( ) ?
先生:さぁ、じゃぁリベンジだ。Aくんにあてるけどいい?
生徒A:ぼく?いいですよ。^^
先生:では答えをどうぞ!
生徒A:You aren’t run.
先生:素晴らしい!空気読みすぎで不正解!ありがとう!
生徒A:えへへ。誉められちゃった^^
先生:さすがAくんだね。正解は You don’t run.だ。
You aren’t running. あなたは走ってません。
↓
You ( don’t ) ( run ) ? あなたは走りません。
You aren’t run. ×
先生:aren’t run は絶対に作ってはいけないbe動詞 + 一般動詞の現在形となっているね。「(普段)~しない」と習慣を表す否定文を作る時は疑問文と同じように do を登場させるのがルールだ。否定を表す not と一緒に do not (don’t) を入れてあげよう。
先生:これで今日の授業はおしまいです。宿題は授業で扱った例文について、日本文を英文に直せるよう覚えてくること。そのためのプリントを配るからやってきてね。では気を付け、礼。ありがとうございました!
現在進行形 解答 (95 ダウンロード)
現在進行形 問題 (95 ダウンロード)