【小6算数・指導案】速さの教え方(2)ー速さを求める

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こんにちは、育伸開発です。

前回「【小6算数指導案・便利な問題プリント有り】「速さ」の教え方(1)」で速さの内容を理解し、単位を使って速さを表す練習をするところまで紹介しました。今回はそのつづきで「速さ」を求める内容となります。

ではいつものように授業風に進めてまいります。

割り算をして速さに変換

先生:では続けて速さを求める問題を扱っていくよ。

1問目で丁寧に解説

問題
2分で10m移動する速さは分速何mですか。

先生:これを解いていこう。実はもう答えが出ている生徒もいるんじゃないかな。ただ初めて紹介するパターンだから、解いていく時の考え方も説明していくよ。そうすると、まず「分速何mですか。」と聞かれているから、1分で何m進むのか探しなさいってことだね。これはいいかな?

生徒:はい

先生:そうすると・・・

(スペースを2段分空けておいて)
(スペースを2段分空けておいて)
1分で  

先生:こうなるね。ということはこの空欄の部分を求めるための基準となる部分があるんだ。それを言ってみて。

生徒:2分で10m

先生:そうだ、いいね。ということは・・・

2分で 10 m

1分で  

先生:このようになるね。ここで気づいたかな?これって比例関係が成り立つ時の「例の技が」使えるね。

*比例関係が成り立つ時の技については、「【算数・数学や理科で使える便利な技】使えるようにしておきたい問題整理方法(1)」をご確認下さい。今回の記事では「同じ数÷同じ数=1」になることなど、生徒がこの技を使える状態になっているものとして授業が進んでいます。

先生:そうすると、両方ともどういう計算をすればいい?

生徒:÷2

先生:正解!

2分で 10 m
÷2 ↓÷2
1分で  

先生:ということでこうなって、空欄のところは何mになる?

生徒:5m

先生:そうだね。ということは1分で5m移動する速さだってことを探し出せたわけだ。これって分速何mのこと?

生徒:分速5m

2分で 10 m
↓÷2 ↓÷2
1分で 5 m分速5m

先生:ナイス、正解だ!このようにして、速さを出す時は1分あたりとか、1時間あたりにどれだけの距離を移動するのかを出せばいいよ。


2問目をテンポアップして解説

もう1問練習してみよう。

問題
10時間で700㎞移動する速さは時速何㎞ですか。

先生:これを解こう。この問題は、1時間で何㎞移動するのか探しなさい、となっているね。ということは、両方の数字をどうすればいい?

生徒:÷10

先生:いいね。10÷10で1になるからね。

問題
10 1時間で700㎞移動する速さは時速何㎞ですか。

先生:これでこの部分が「1時間で」となったね。そうすると700㎞のところは何㎞になる?

生徒:70㎞

問題
10 1時間で700移動する速さは時速何㎞ですか。

先生:ナイス。700÷10=70だからね。で、答えは?

生徒:時速70㎞

先生:正解だ。みんな優秀!!

*2問目にして早くも「↓」や「÷10」を書かないで、余計な所を消して書き直すだけにしました。テンポアップして授業を進めるためです。生徒の理解に応じて丁寧に「例の技」を書いて解説するなど、慣れながら授業が進むようにしましょう。理解が良くないようでしたら類題を出して慣れさせて下さい。
*ここまででプリントの13番から16番を解けるようになりました。プリント13番から16番までの問題演習に移り、その後はみなさんが使っている問題集の速さを求めるパターンを解かせても良いです。また、今回の記事では「速さ」を求めるパターンを扱いましたが、順番を入れ替えて「距離」を求めるパターンや「時間」を求めるパターンを先に行っても構いません。

以下へつづく

【小6算数・指導案】「速さ」の教え方(3)-距離を求める

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