【英語の授業】わかりやすいと言われる授業を組み立てる時に取り入れると良い4つの要素(後編)

スポンサーリンク

こんにちは、育伸開発です。前回の記事「【英語の授業】わかりやすいと言われる授業を組み立てる時に取り入れると良い4つの要素(前編)」で4つの要素のうち2つについて説明をしました。今回は後編ということで残り2つの要素を紹介します。

3.事前に覚える内容と授業中の練習内容をはっきり分けておく

中学1年生で学習する代名詞の格変化について、みなさんはどのように授業を組み立てますか。この単元などは事前に覚える内容をしっかり明示し、なおかつ宿題で覚えさせてから授業に入れば良い代表的な単元です。この単元を教える時に思い出すのは中学生のころのある授業です。

私が中学生の時に通っていた塾では、まず先生が黒板に代名詞の格変化表を書いていました。そして、それを生徒に書き写すように指示していた記憶があります。先生が書いていき、生徒がそれを書き写していく・・・当時は何も疑問を抱かずにいましたが、今思うに時間がもったいないです。

そして、その後 we(主格) と our(所有格)など格の違いの説明が入っていました。初めて知る単語が多く出ていますから、何が主格で何が所有格なのかこちらは把握しておりません。その状態で格変化表を見ながらなんとか先生の説明についていこうとしていたことを覚えています。

このような単元では、事前に格変化表を紹介して表の見方について簡単に説明、宿題で前もって覚えさせておくと良いです。私が生徒に教える時は、格変化表のプリントを用意して配り、覚えて来るよう宿題に出しておきます。そして次の授業の頭で確認テストを行って、出来が悪かった生徒は残すようにしています。

そうすることで、ある程度内容が定着した状態で効率良く授業を進められるからです。また、書き写す時間が必要ないのでその分説明や問題演習の時間を多くとることが出来ますし、生徒が書き写す時のスペルミスを防ぐことも出来ます。


4.生徒がミスしやすいところは、再現性のあるフレーズを事前に用意しておく。

生徒がミスしやすいところはある程度決まっています。先生がそれを把握しており、生徒がミスしないよう再現性のあるフレーズを事前に用意しておくと学習効果が高まりやすくなります。そしてそのフレーズに慣れることで、テンポ良く確認していくことが出来ます。例えば以下の2つのフレーズはいかがでしょうか。

「studyをing形に変えるとき、yをiに変えるのはNGだ」

よくあるミスの場所としてはstudyの語形変化があります。現在形のうち三ある単現のSが付いた形はstudies、過去形はstudiedとyをiに変えてesやedを付けます。この感覚がing形になおす時に影響して、studingとなることがよくあります。

私はそれを防止するためにフレーズを決めておき、「yをiに変えるのはNGだ」とよく言います。ちょっとしたシャレにもなっています。

「ずっと~の状態である、とするときはhave been 形容詞にする」

現在完了では「ずっと~(形容詞)の状態である」という表現で注意が必要ですね。彼はずっと忙しい、を英作させるとHe has busied.とやってしまう間違いはよくあります。それを防止するために「ずっと~の状態である、とするときはhave been 形容詞にする」と決まったフレーズを使います。

これの利点は同じフレーズを何回も繰り返すことで、質問形式にしても生徒が同じフレーズを再現しやすくなることです。studyのing形を作る時にyをiに変えるのは?と聞けば「NG!」と答えてくれるようになります。「ずっと~の状態である、とするときは?」と聞けば、生徒は「have been 形容詞にする」と言ってくれます。そしてそれが正しい知識の定着を助けることになり、授業がテンポ良く進んでいく要素にもなります。

いかがでしたか。英語の授業をする上で取り入れると良い4つの要素でした。参考まで。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする